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3.5寸の柱か4寸の柱で悩んだら。


タイトルのように悩んだとき、一発で解決する一言を今日は書こうと思います。

実際に3.5寸(105mm)の柱と4寸(120mm)の柱、この太さを比較しようとするのは、あまり意味がありません。

木造住宅の耐震性能は、柱の太さよりも「壁の量」で決まることが多いです。
地震に対しては耐力壁と言われる壁が、地震に対して抵抗してくれます。

唯一、柱のめり込みと言われるものを防ぐ為に検討する場合に4寸が必要になる場合も
ありますが、基本的には強度のある木材や壁の強さを計算で見直すことによって、防げます。

これらは一般的には「構造計算」と言われるものです。

さて、ここで要注意ですよ。
家づくりを勉強し始めると、よく構造計算という言葉を聞きます。
この構造計算が「何を指しているのか?」が重要なんです。

実は、建築会社によっては構造計算と説明しながら、壁量計算しかしない場合があります。
壁量計算と言うのは、壁の量とバランスのみを計算するものです。
柱や梁の太さや、配置が適切かどうかの計算はしない訳です。

基本的な性能は、壁量計算で確保されるかもしれませんが、梁や柱の配置が根本的に間違っている骨組みだと、地震時に予想外の被害が出ます。

では、柱や梁の計算まで行う「構造計算」は何と言うのかと言えば、許容応力度計算という計算方法です。
これが、元々の「構造計算」といわれるものです。

ただ現在では、構造計算という言葉が独り歩きしている状態が多くて、壁量計算=構造計算という説明をする人も居るのです。残念ながら。

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今後もし、あなたが「構造計算」という説明を受けたら、こう聞いてみましょう。

構造計算というのは、許容応力度計算のことですか?ってね^^



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