Peace Home Design

生涯住居コスト

家の価格ってどう比較しますか?
昔で言えば坪単価と言われる、建築費を面積で割っただけの簡易なものでした。

しかし今ではそう簡単には比較できません。
なぜならば、家に使われる素材や材料には【明確な質の差】があるからです。
選択肢が増えた現代の家づくりでは、この【質の差】を比較する事が価格の評価になります。
その為に考え出されたのが、【生涯住居コスト】という考え方。
生涯住居コスト=建築費+光熱費+メンテナンス費で計算されます。
住宅価格の比較は、生涯住居コストで分かり易く検討しましょう。

建築費

住宅を建てる費用が建築費になります。家本体の価格です。
一般に家本体が高ければ良い家、安ければそれなりの家と判別されそうですが、そう単純なものでもありません。
あくまで建築費=家を形作る材料+家づくりで作業する職人の工賃+住宅会社の経費だからです。
この費用のバランスを見ることは難しいですが、どんな素材をどのような考えで家に使用しているか?を検討する必要がります。
ピースホームでは、後々の光熱費・メンテナンス費を抑えるために建築費に少しお金をかけています。

光熱費

住宅購入を考える際、皆さんは住宅ローンが返済できるかどうかも重要ですが、それ以外の諸費用と言われる頭金、引越し費用、家具代、手数料なども気になると思います。
そしてその次に、ライフプランも考え始めます。いつ結婚して、いつ子供が生まれ、いつ子供が学校に入学して、いつ退職を迎えて、老後をどのように過ごすのか。ファイナンシャルプランナー(FP)が作成するようなシミュレーションも重要ですが、実は見落としている重要な項目があるのはご存じでしょうか?

それは「光熱費」。
光熱費なんて当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、電気代だけ見ても、2010年から2020年の10年間で25%以上、上昇しています。

他の燃料として、ガソリンも、以前はレギュラー100円近かったこともありましたが、今では120~130円台を推移しています(2020.11月現在)
今後の将来を考えるうえで、電気代を含むエネルギー価格の上昇を考えておくことが、求められてきました。

このように家にまつわるお金をシュミレーションをする場合、光熱費つまり住宅の「エネルギー」についても念頭にいれて計画をたてていくことが、とても重要です。

断熱性能の高い家について、ただ夏涼しく、冬暖かいというだけでなく、光熱費はここまで家計に響くものなのかという事を知って頂きたいです。
住宅寿命が30~40年という話は今や古いもので、1代限りではなく、子供や孫に受け継いでいけるような長持ち住宅がエネルギーの観点からも、私たちには必要です。

ピースホームでは、住宅建設時の省エネルギーだけではなく、住み始めてからの電気料金(エネルギー単価の上昇)にも対応できる家づくりをご提案します。

メンテナンス費

生涯住居コストを下げるには、基礎や骨組み、外壁、屋根といった住宅の「躯体部分」について、メンテナンスなしで50年以上の耐久性を確保する事が必要不可欠です。その為には、構造躯体を腐らせる原因となる躯体内結露を発生させない「工法」にすること。そして、屋根や外壁材は、メンテナンスの分かり易い材料を使っておく事が重要です。

具体的に使用する外装材として屋根には、平板瓦(陶器瓦)が最も適した材料といえるでしょう。日本古来の和瓦の製法そのままに耐久性のある瓦素材であると同時に、屋内への日射熱流入を防ぐ断熱性を持つ、メンテナンスフリーの屋根ができます。そして外壁には窯業系サイディングが最も経済的で優れたパフォーマンスを持っています。

レンガやタイルといった素材は、一見メンテナンスフリーのように見えますが実は、それらを繋ぐ目地モルタルなどの劣化が心配されます。
同じくサイディングも目地コーキングの劣化が心配されますが、アフターメンテナンスでの修理がし易く、最も安価であり、点検時に異常も気づきやすい為に、お薦めします。
外壁は「アフターメンテナンスありき」で考えることが重要です。

ヘッダー工法の話、白蟻防止

基礎の役割は変化した!?

基礎といえば、家をしっかりと支えて、地面に重さを上手く伝えて行く重要な役割を担っています。
ですが、近年では、足元の冷え対策や、湿気・塵の排出、白蟻侵入防止など様々な項目に対しても、重要な役割として位置づけられています。

昔は簡単な認識だった。。。今は?

昔の白蟻対策は、防蟻剤を塗っておけばOKという考えが多かったです。防蟻剤が強力なものを使用可能だったという点も影響しています。
しかし現在では、防蟻剤だけでは無く、「白蟻をいかに侵入させないか?」という視点も必要になっています。

その一つが、土に接しない穴。です。
土に接しない位置で、配管穴を設ける事。
これで、白蟻侵入経路の対策は問題ないです。

マイホームは建てることがゴールではありません。住み始めてからが、新生活のスタートです。
マイホーム購入を決めた人の多くは、「アパートの上下の音を気にせずにゆっくりと家で過ごす時間を持ちたい」「子供を伸び伸び育てたい」などの、
自分のライフスタイルに合った生活をベースに決断しています。

金利や税制などもマイホームのきっかけになりますが、「今だけ」ではなく、
将来の家計の収支変化やマイホームを買った後の「数十年先の費用」も考えて、検討してくださいね。