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性能を考える家づくり


今晩は。代表の河野です。
3月は連続しての見学会でした。
ご参加いただいた皆様、お家を貸して頂いたお施主様、ご協力ありがとうございました。
無事に今月のイベントを終える事が出来ました。

もう3月も後り1週間ほどですね。
引き続きよろしくお願い致します。

ここ数回、完成見学会を開催しまして思ったことが一つあります。
それは「性能」についてです。

ピースホームを創業した当時は耐震にこだわりつつも、断熱性能については、あまりこだわりが多い会社ではありませんでした。
それが2014年に断熱性能について学ぶきっかけを得て、そこから自社の省エネ/温熱環境のシミュレーションを行い始めました。
初めに手を付けたのは建築開始間近のお客様の家でした。
実際のお客様宅の温熱環境のシミュレーションで天井と床断熱の弱点を認識し、改善するように動き始めました。
それ以降の断熱基準の標準化を図るために、「土壁の家」「当時のピースホームの家」「少し先のこだわった断熱性能の家」の3仕様を
建物性能・温度環境・光熱費の観点から比較検討しました。
約1か月くらいかけて、当時の断熱仕様を一部変更して性能向上しました。
当時の僕はシミュレーションして頂いた建築士の方と何度もやり取りをしていたのですが、
そのメールのやり取りの一部を紹介したいと思います。

2015年1月の頃です。
【データの見せ方ですが、一般の方が見て差が分かる部分もしくはほとんど差がない部分に着目したいと思っています。
断熱材の比較もそうですが、開口部が面積の割に熱損失が多い事などについてです。】
【家づくりが初めてのお客さんには、室内環境の大切さを伝える為に、建物の性能にこだわった部分を見せたいし、
いくつか工務店を見て回られた方には、断熱の差がコストや室内環境にどの程度影響するのかを伝えたいと思っています。】

そんな時期を経て、2016年頃には2015年よりも徐々に性能を向上させていきました。
当時は冬の朝6時の室温を15℃に保てるかを検討したり、結露対策としての気密測定を始めた頃です。
気密測定の多くのメリットを知るのはもう少し先だったのですが、当時は結露対策を重要視していました。

2016年からは、ひたすら性能向上と建築費用のバランスを考え始めたのと、気密測定の標準化、良い数値を出す為に
施工や設計のどこをこだわるかの検討の日々でした。
当時はまだ、気密測定はこの地域では、有名ではありませんでした。

そういえば2016年よりも前だったと思いますが、窓ガラスを遮熱と日射取得タイプで分ける事を仕入れ先や窓メーカーに話して驚かれたりした事もありました。
それほど、当時の住宅会社で窓にこだわる会社は少なかったんでしょう。

それから、あれよあれよと2023年。
約7年の間に、断熱・気密・耐震・換気と色々なご提案が出来るようになりました。
また施工のノウハウも積み重なり、安定した数値を出す事が出来るようにもなりました。

これも創業当時から応援してくださった皆さん、ピースホームを選んでいただいたお客様、僕をサポートしてくださった皆さん、
全員に支えられてピースホームの性能は作り上げられてきました。

これから更に高性能の住宅時代が来ると思います。
物価上昇も続くでしょう。
家を買うのは大変な時代です。
でも、僕は性能にこだわる姿勢は無くさずに、続けていきたいと思います。
一生に一度の住宅。
快適な生活を送って頂きたい。
家族の思い出を沢山作って欲しい。
その気持ちをこの10周年でもう一度、心に込め直したいと思います。

4月には性能を考える家づくり相談会を開催予定です。
ぜひ、ご予約ください。


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